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仏像の名前と編成

今日の仏教用語

仏像には、仏教を始めた釈迦の肖像だけでなく、大乗仏教で説かれる釈迦如来以外の「如来」、「菩薩」、「明王」、「天部」、その他「羅漢、始祖」を含めた仏教世界を構成するすべての尊像の総称です。

「如来」とは、悟りをひらいた人・真理を得た人(仏陀)のこと
釈迦如来、阿弥陀如来、薬師如来、大日如来・・・

「菩薩」とは、悟りを求めて修行する人。衆生済度を行う尊格で、如来の願に沿って人々を救う存在。
観音菩薩、弥勒菩薩、地蔵菩薩、文殊菩薩・・・

「明王」とは、ヒンズー教などの影響を受けて成立した密教の尊格。忿怒の形相で教え導く教令輪身。
不動明王、降三世明王、軍荼利明王、大威徳明王、金剛夜叉明王、愛染明王、孔雀明王、烏芻沙摩明王・・・・

「天部」とは、インドで信仰される神々が仏教に取り入れられた尊格「天」と呼ばれます。多くは甲冑を着け武器を取り衆生を煩悩や無明から遠ざける護法善神。
四天王、仁王、吉祥天、弁才天・・・

「羅漢・仏弟子・高祖・始祖」とは、実在の人間を尊格とした像。
十大弟子、鑑真、空海、最澄、宗派を確立した高僧たち・・・

仏教とは、釈迦が45年間話した教えであり、弟子たちが教えをまとめ、亡くなったあとは仏舎利を拝み、その後仏像が作られ始めた。
日本に渡ってきた飛鳥白鳳時代、奈良時代、平安時代時代、鎌倉時代と時代の変遷で仏像のお顔も姿も変ってきています。
お寺は創建された時代によって、お守りする仏像も自ずと決まるのかもしれません。再建したら現代風の仏様にしたいなんてことはできませんね。仏像には長い年月込められた祈りが凝縮されていると思います。
お寺も、時代によって宗派が変わり、分派もすすみました。一体今はなんの仏教宗派が正しいのかと思うこともあります。分派がすすむということに疑問があります。うちの教えこそ正しいと思うからなんでしょうね。それって、煩悩、慢じゃないですか。
仏教に限りません。宗教は皆そんな感じがします。キリスト教、イスラム教・・・

信仰で煩悩をなくすことは凡夫にはできないのでしょう。
だから、仏像を見ながら反省する時間を持つことは大切なのだと思います。
自分の好きな「MY仏像」を決めるといいかもしれませんね。

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