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唐招提寺の鑑真和上

今日の仏教用語

今日は、奈良の唐招提寺の鑑真和上に思いを飛ばしてみましょう。

唐招提寺は鑑真和上の隠居場所として与えられたお寺だそうです。唐招提寺

奈良の東大寺は、唐を意識して造立したお寺でしたが、唐の基準に沿った戒壇が未整備でした。そこで、揚子江流域の大明寺で戒律の第一人者として知られた鑑真を招来することになりました。
弟子の中で日本へ行くものを募ったのですが、誰もおらず自分が行くこととしました。
当時の船旅などは大変危険で、5回失敗し(12年間)、6回目にやっと日本へ来て頂くことができました。しかし、目も悪くなってしまわれました。

僧階を授与する場所を戒壇と言います。最初に僧階を授けられたのは、聖武天皇、光明皇后でした。正式に授戒していない人は、私度僧と呼ばれたそうです。「天下の三戒壇」

日本にいた10年間のうち、5年を東大寺で、残りの5年を唐招提寺で過ごされたそうです。唐招提寺で76歳で亡くなられ御廟(墓所)もあります。

一度唐招提寺にお参りください。昔何も知らずに尋ねた折には、親切にお坊様がいろいろとお教えいただきました。ありがとうございました。

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