施餓鬼と同じように使われる言葉に「廻向」があります。これは文字通り「向こうに廻す」ことが本来の意味です。
善行により積まれた功徳(くどく)を先祖などに及ぼして供養することをいいます。
先祖供養というとお経をあげるというイメージがありますが、それは読経した功徳を自分のものとせず、ご先祖さまに廻していくことです。
仏典には、お釈迦さまが弟子の阿南(アナン)に授けたという、”施餓鬼の法”の由来が示されていますが、脈々と伝わる作法に則ってこそ、すべての諸霊が救われお盆やお彼岸はもちろん、廻向法要において、”施餓鬼の法”が修されます。
常に善い行いを心がけ、お施餓鬼を通して先祖に心運ぶことにより、私たちもまた救われていくのです。
やさしい経典用語集より
「あの世なんかない」と思う人には、「廻向って何?何のため?」と思うかもしれません。自分の居るこの3次元の世界だけがすべてと思っている人は少ないと思いますが、、、
1次元の「線」だけの世界も、2次元の「面」だけの世界も、3次元の私たちにはわかりません。3次元は「立体」でしょうか。いろんな次元があるそうですが、違う世界のことはわからなのです。何事もないとは言い切れません。(私たちの住む世界は、4次元だという方がありますね)
先日、転んでうずくまったまま、1晩か2晩を過ごした人が、お花畑が見えて、もう命がなくなるんだなと覚悟したようなのですが、助かったあと、それを親戚や医者などに言ったら、認知症扱いされたようです。私たちは自分の知っている範囲しか許容できませんが、知らない世界はいっぱいあります。お花畑を見た人の話はよく聞きますね。
自分の大切な人やご先祖様が体は無くなっても、心だけいらっしゃる場所があるのかもしれませんね。身体がなくなった後のことを考えて、みんなに親切にやさしく仲良くしましょうね。いずれ自分に返ってくるので。
コメント