70歳代の主婦のプロフィール

転んでもひとりでやれるか

いつまで生きる

88歳の知り合いが、家の中の廊下で転んだ。ガスを点けているので消さないと怖いと思ったが、立ち上がれない。
マンションでひとり住まいの彼女は、廊下をお尻でいざりながら台所まで来て、何とかガスを止めることができたそうだ。それに30分もかかったとのこと。わぁー
それでも、一人暮らしがいいのだそうだ。

今までなんでも自分でやってきた自負がある。腰の痛いのも治ったら、家の片づけをするのだそうだ。手伝おうかと思うが、その前に自分で片付けたいから、手伝いは不要とのこと。

転ぶのも初めてではない。家の外でも何度も転んで、怪我もしているが、へこたれない。何とか自分でやるつもりらしい。

上手に介護保険も使っているのはいいことだ。体操などにも精を出しているそうだ。

しかし、と思う。一人暮らしなら、ガスのコンロを電気に変えておくとかはなかったのだろうか?

他人の生活をこうすれば、ああしておけば、と言うのは簡単だ。
では、自分の生活はこれでいいのか?
違う地域で暮らしている人にとっては、「そんな不便な所に住んでいるなんて、若いうちに家を移転しておけばいいのにとか・・・」と言うこともできる。人々は自分の暮らしているところに愛着があってなかなか家を移ることは難しいのかもしれない。

では、自分はどんな生活をしておしまいにしたいのか?という自問に対してまだ答えは確定ではない。いくら、家に住み続けたいと思っても、一人では無理かもしれない。

ヘルパーの人材も足りなくなって、今でもヘルパーが高齢化しているのだそうだから、自分の番になったら介護保険は使えないかもしれない。日本に来る外国人ヘルパーは、賃金と言葉の壁で少なくなるだろう。
現在80代後半以上の人が介護保険の恩恵にあずかっていると思う。団塊の世代が支えてきたのだから。
自分の親と一緒に暮らさず、看取りもしない世の中になって、よその老人の下の世話までして、賃金をもらう。
核家族が本当によかったのだろうか?時代の要求もあったけれど、お金を稼ぐことに夢中で、子どもの面倒も十分に見られなったのではないか。そして、今の世の中。
いやいや、昔子どものころ、おじいさんやおばあさんがぼやいていたような同じようなことを言いますね。

死ぬ方法考えておこう。お風呂入って、布団のなかで、ひっそり亡くなることができるなら最高にしあわせだなぁ。お願いします。

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