食事の時に選ぶ食器によって、同じ料理でも美味しくみえたり、そうでもなかったりしますね。野菜を茹でただけでも、ぴったりな器に入れると、幸せな感じがします。
冷や奴を白い器に入れたら、おししさが半分以下になってしまう。きれいな赤いもようの器に入れたら、美味しそうな顔になる。青菜の茹でたのを、青い器に入れたら美味しくなさそう。しゃれた白い器に入れたら・・・器もTPOですね。同じ食べるなら見た目は大事。
100均(昔の言い方)で、食器もたくさんあるけど、食器棚全部だとちょっと淋しい気もする。でも、手作りのは高価なのが多い。材料、手間、光熱費を考えると仕方が無いのかもしれない。だからといって、陶芸教室で自分で作るのも値が張るしね。幸せは遠いのかなぁ。
陶器は「土もの」「土焼き」ともいわれます。陶土とよぶ粘土で形作り、1100~1300度くらいで焼き上げる吸水性のあるやきものです。透光性はありません。狭い意味では釉薬の掛かったものをいいますが、場合によっては無釉のせっ器を含めて陶器ということもあります。
磁器は「石もの」と呼ばれ、陶石にカオリンなどの耐火性の高い粘度類や珪石、長石を添加した材料を使います。おおむね白色で透光性をもち、光にかざすとうっすらと透けてみえます。有田焼、瀬戸焼、京焼、九谷焼などが磁器を代表するやきものです。1300~1400度で焼きます。
外見上の違いは、温かな土の趣が強い陶器に対して、磁器はガラス質でシャープな感じを与えます。音でも違いがあります。磁器はキーンという音がします。
原料の違いと、焼成温度の違いによって、やきものの種類が異なります。土器(700~800度)、陶器、せっ器(1200度)、磁器などがあります。
やきものの見方ハンドブックより
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