戒律を破ったり、教団を誹謗、中傷する者がいたら、その非を明らかにして、正しい道を歩んでいけるように叱責することを「駆遣呵責(くけんかしゃく)」といいます。
邪や悪に対して、妥協せず、強い態度で正すことです。
ただ、強く叱ると言っても、その根底には、相手の立場を理解したうえで言葉を発するという慈悲の心がなくてはなりません。
自分本位だった心に気づいてもらい、み仏本位の生き方に生まれ変われるよう、激励する気持ちが大切です。あくまでも、相手の心の目覚めを祈り、自らの反省もこめて叱っていくのです。
ですから、叱られた側も卑下したり反発するのではなく、「自分のためにあえて言ってくれているだ」と素直に受けとめ、感謝し、潔く自らを改めていきましょう。
イチから学びやさしい経典用語より
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