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因縁(いんねん)

今日の仏教用語

ある出来事が起こる原因となるもののこと

私たちが出あうあらゆる事象は、かならず原因があって起こるといわれ、その原因のことを「因縁」とよびます。因も縁もともに原因を意味する言葉ですが、とくに因は直接的な原因をさし、縁は間接的な原因、条件をさすといわれます。

例をあげると、植物の種にあたるのが「因」。太陽の光や、水や土にあたるのが「縁」です。因と縁があってはじめて、花や実という「果」を得ることができます。

「善因善果、悪因悪果」(ぜんいんぜんか、あくいんあっか)は善い原因は善い結果を、悪い原因は悪い結果をもたらすということです。とくに不幸につながる悪い因縁を除くことはとても大切です。

悪い因縁を切るには、徳を積むことが大事です。自分本位の欲望や執着を捨て、世のため人のためという実践行のなか、重い因縁が切れ、喜びの生活を送ることができるのです。

やさしい教典用語集より抜粋

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