70歳代の主婦のプロフィール

一人暮らしの高齢者

いつまで生きる

令和2年度、65歳以上の高齢者の一人暮らしの割合は、男性15.0%、女性22.1%だそうだ。戦後の核家族の生活が、今になって一人暮らしを生み出しているような気がする。

故郷から町へ仕事に出て子どもを産み育て、やがて子どもたちは独立していき、夫婦二人になったと思ったら、一人が病気などで亡くなっていく。そうすると、一人取り残されてしまう。
熟年離婚とか気取っていた人もそうだ。

かつての故郷には父母もなく、知り合いもいない。気が付けば一人暮らし。
結婚してればまだ子どもなどもいたろうが、結婚もせず仕事一筋で来た人はどうだろう。頼るものもいない。

*最近の話:90歳以上で一人暮らしをしている女性は、一人でウォークもできるほど元気だが、耳が遠いので、近所の集まりにも参加できない。月に一度ずつ、娘たちに交代で家に来てもらっていた。関東から関西へ2か月に一度来る娘たちも大変だ。
いろいろ考えて、関東の娘のところへ行くことになった。住んでいる家を売るそうだ。
そういう話を聞くと切ない。

近頃、家がどんどん壊されて更地になっているところが多い。「あぁ、あのおばあさんが亡くなったのね」なんて思う。税金対策かもしれない。

*今日の話:80歳代の人。昔にした手術が失敗したらしく体調がよくない。やはり一人暮らし、結婚はしていないので、親戚は姪(70歳くらい)のみ。自分は姪のそばの施設に行こうかと検討したが、どちらが先に弱るかわからないと、ただいま考え中。
住居の近くの施設に入ろうかとも考える。広いマンションの一人暮らしで、ヘルパーさんが来てくれている。要支援1だそうだ。ケアマネージャーが相談に乗ってくれる介護保険はありがたいね。

高齢になっていざという時に、頼る人がいないのは、なんとも心細いものだ。友達と言っても、お金に余裕があれば気楽に付き合えるが、身体は悪い、お金も心細いとなれば、人は遠ざかっていきますね。
最後の骨はだれが拾ってくれるか。

自分のことはちゃんとしてほしいと思うものだが、自分が親たちをちゃんとみてきただろうか?
そういう言葉がわたしにも降りかかってくるかもしれない。
自分の行く道は、しっかりと目を見開いて考えていかねばならない。

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