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業(ごう)

今日の仏教用語

サンスクリットの言葉「カルマ」が漢訳された「業」は、”人間の行為”を意味します

”身・口・意”(しん・く・い)を浄めよう

サンスクリットという古代インドの言葉「カルマ」は、”行為”を意味します。これが「業」と漢訳されて使われています。業は行為の意味ですから、善業(ぜんごう)、悪業(あくごう)と、善い行い、悪い行いをさします。

「善因善果、悪因悪果」と同様に、「善業善果、悪業悪果」ともいわれ、善い行いをしたら善い結果が、悪い行いをしたら悪い結果がもたらされると、因果関係で説かれることもあります。一般的には「業」というと、悪業をさすことが多いようです。

仏教では、業をわかりやすく三つに分類しています。

体でおかす悪い行いを「身業」(しんごう)。具体的には、人を殺したり、物を盗んだり、淫らな行いをすること。

言葉でおかす悪い行いを「口業」(くごう)。具体的には、ウソをついたり、悪口をいったり、心にもないお世辞をいうなど言葉で他人をあざむくこと。

心に思うことでおかす悪い行いを「意業」(いごう)。貪欲な思い、いかり、不平不満の思いをいだくことです。

身・口・意の三つの業を「三業」(さんごう)とよびます。

正しく振る舞い、正しく言葉を使い、悪い思いをいだかないのが理想です。でも、間違いを犯さない人がいないように、誰でも身・口・意の悪業をおかします。

悪業はいったん作られると自然に消えることはなく、何もしなければ、未来に不幸という悪い実りを結んでしまいますから、悪業を浄めることはとても大切です。

やさしい教典用語集より抜粋

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