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教化(きょうげ)

今日の仏教用語

仏教では一般に、人々を教え導いて仏道に向かわせることを「教化」といいます。

人はそれぞれ性格や考え方が異なりますから、教化に当たっては苦心するものです。「教化三原則」があります。「教法の法(きょうぼうのほう)」「存在の法(そんざいのほう)」「霊能の法(れいのうのほう)」の三つに分かれて説かれました。

「教法の法」とは、密教を基盤とし、お釈迦様の最後のみ教え『大般涅槃経(だいはつねはんぎょう)』を説き示し、教えの内容で納得していただく方法です。

「存在の法」とは、み教えを日常生活に生かすことで救われた体験や、そこで得た気づきを語っていくことです。

「霊能の法」とは、霊能による不思議な救い、接心による見つめや浄めを説くことです。

教法、存在、霊能の三つすべてを備えて、はじめて真の教化ができます。相手に応じて適切なバランスでお話していくときに、得心していただけます。

イチから学ぶ・やさしい経典用語集より抜粋

お釈迦さまの教えから始まった仏教の根本的な内容も知らずに「仏教徒」だというのは宗教、信心に対して確信が持てないですね。やはり知識として、自分の信じるものはどこに位置するのかの知識は欲しいですね。

お釈迦さまの通られた道を信じて、自分の場合はこんなことが解決したとか、気が付いたとかをお話しするとわかっていただきやすいです。

体験や経験は自分本位になりやすいですが、本当のところ自分のすべきことや気づくべきことを霊能者を通して理解することは大切なことです。

三原則のうちどれを外しても、正しい道を歩くことはできないです。他人の意見に引きずられたり、自分の我を押し通したり・・・いつまでも悟りの頂上へ近づかないのです。頂上へ行く道は、登山道のようにいっぱいあります。自分に合った道を探しながら信心を深めていってほしいと思います。

お経の中に(三帰礼拝文)
 人身は受け難し、今既に受く。(じんしんはうけがたし、いますでにうく)
 仏法聴き難し、今既に受く。(ぶっぽうききがたし、いますでにうく)
 此の身今生に向かって度せずんば、(このみこんじょうにむかってどせずんば)
 更に何れの生に向かってか此の身を度せん。(いずれのしょうにむかってかこのみをどせん)
 大衆諸共に至心に三宝に帰依し礼拝し奉るべし。(だいしゅもろともにししんに

                   さんぽうにきえしらいはいしたてまつるべし)   続く

「人間に生まれてきた今に達することが出来なければ、生まれ変わっていつの世に達することができるというのだ。三宝に帰依していきなさい。」という意味です。
有難い言葉ですね。今を大切に生ききるということでしょうか。この世に生まれてきた意義を見出していきましょう。

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