如意輪観音は、如意宝珠と輪宝の力で人々に智慧と福徳を授けてくださる菩薩様です。
六本の手がある六臂像(ろくひぞう)が多く、宝珠と輪宝のほか、蓮華や念珠を持ち、左手で大地を支え、右手は思惟手(しゆいしゅ)といって、頬に手を添えたお姿が特徴です。
また、片膝を立て両裏足を合わせた輪王座が通例ですが、左足を蓮台から下ろした半跏姿の珍しいものもあります。
その優美で壮麗なお姿をもって、六道すべてを救う方法を熟慮されているのです。
東京の半蔵門にある「半蔵門ミュージアム」では、醍醐寺より寄贈された「如意輪観音像」が、運慶作の「大日如来様」、不動明王様に加わり、三輪身(さんりんじん)そろっての展示もされています。
冊子歓喜世界コラムより抜粋
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