修験道は、山伏が護摩をたいたり、断崖絶壁から逆さ吊りされているような姿が浮かびます。これら山での行法は峰中法流（ぶちゅうほうりゅう）神変大菩薩が山中で龍樹菩薩より授かったものと伝えられます。
わが国でも山岳信仰は古くより盛んに行われていました。霊山で修行することにより、神秘的な力を身につけ、その力で祈祷を行い病気直しなどをするのが「山伏」です。
こうした山岳修行が密教で体系化されたのが修験道です。
山伏の行う加持祈祷には、仏教、神道、道教から様々な秘法が取り入れられています。
「九字を切る」ことなども元は中国の仙人によって編み出された方法でした。
しかし、ただ単に九字を切ったり、拝んで効験を現し、現世利益を与えるという行者のあり方は、相手の苦しみを引き受けて、結局本人が苦しむことも多いようです。
多少の感応が現れて、何でもわかるからと慢心してしまったら全部引き込んでしまい、憑依現象になってしまいます。正しい修行法を見極めたいものです。
真如苑の教学より抜粋
広告
コメント