お経に「阿頼耶(あらや)」と書いてありますが、これは「心に保持する」とか「含んでおさめるもの」という意味です。
また、「保存室」という意味でもあります。阿頼耶 阿頼耶識
人間の心の奥深くには、阿頼耶というはかりしれない力が蓄えられている蔵があります。
現実世界を作り出す元がおさめられているのです。
これをおさめれば無となり、これを広げれば世界は満ちるのです。
げんn
『経』に「阿頼耶」といっぱ、これ執持(しゅうじ)・含蔵(がんぞう)の義なり、またこれ室の義なり。この宗の説かく、阿頼耶あってよくこの身を持せり。造作するところあって万像を含蔵す。これを摂(しょう)すればすなわち所有(しょう)なし。これを舒(のぶ)ればすなわち世界に満つ。
空海 秘密曼荼羅十住心論 巻第一より抜粋
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