70歳代の主婦のプロフィール

中道(ちゅうどう)

今日の仏教用語

対立する二つの極端な立場がある時に、そのどちらにも執割れない立場に立つことを「中道」といいます

お釈迦様は、王子として王宮で何ひとつ不自由のない生活を送っていました。やがて真理を求めて修行者となり、苦行の限りを尽くしましたが、悟ることができませんでした。

しかし、ついに中道を見出したお釈迦さまは、悟りを開いて仏陀となられたのです。
快楽にふけることも、身をいためつける苦行もどちらも間違いで、両極端を離れたところに真理があるということです。

また、お釈迦さまは「中道とは ”八正道”」と説かれ、中道という悟りを得るには、正しく見る、正しく考える、正しく語る、正しく行う、正しく生活する、正しく努力する、正しく念じる、正しく精神統一する、以上八つの実践が大事といわれます。 「やさしい教学」より抜粋

中道を正しく理解するのは難しいことです。自分では正しいと思って行っていることが独りよがりだったり、偏っていたりします。どれが正しいことなのかを見極めるためには、2500年以上続いてきた仏教に真理があると、私は考えます。

しかし、考え方によって宗派が分かれていたりします。なぜ、「お釈迦様の教え」が分派するのかと思いますが、そこに人間が介在するからなのだと思います。自分こそ正しいという「慢」の心ですね。
正しく選べる自分になるためには、求める心が大切です。苦しい心があるから、求める心も出てきます。本を読み、歴史も知り、人間の心も考え、答えはどこにあるのか?と探す。
そして、それに、救いはあるのか? 
経験を積んで、選び取っていきましょう。

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