仏の教えがたくさんの人々を救うことから、大きな乗りものにたとえて、「大乗」または「大乗仏教」といわれます。大乗仏教は、ひとりでも多くの人を救うため、広く仏の教えを説き、布教に積極的なのが特徴です。
一方、定められた戒律を遵守することに専念し、自分の悟りを第一に考えて修行する人たちを「小乗仏教」とよんでいました。
お釈迦さんがご入滅されておよそ百年がたつと、修行や布教に対する考え方の相違によって、戒律を遵守し保守的な「上座部」を代表とする部派仏教と、より革新的で大衆布教に熱心な「大衆部」とに分かれました。
上座部は、インドから南方に伝わり、現在は主にすりらんかやミャンマー、タイなどで信奉され、「南伝仏教」とも言われます。
大乗仏教は、インドからシルクロードなどを経由し、中国、朝鮮半島、日本へと伝わりました。「北伝仏教」ともいわれます。
大乗仏教では、他を利するという意味の「利他」や、人々を救うという意味の「衆生済度」と言う言葉が重んじられます。大乗とは、仏さまの教えを人々に伝え、救われた喜びを与えていくことと言えるでしょう。
やさしい経典用語集より抜粋
なかなか他のために何かをすることは、難しいかもしれない。
たとえば被災地のボランティア活動やそれほどの力がなくても、地域のお役を引き受けたり、早朝に道の掃除をしたり、親切に人に対応したり、家族が仲良くなれるようにやさしい言葉をかけたり・・・・探せばいくらでもある。
優しさはきっと周りを明るくすると思います。そんな人になりましょう。
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