そんなに悪い人生じゃない

一生懸命に生きるのが大切だと思って暮らしてきたように思う。
私には、あれがない、これもない・・・と比べて生きてきたかもしれない。
そういう時代だったのかもしれない。

昔を振り返る時間があっても、なかなかそこまで考えることができなかったけど、体力も落ち、欲しいものもそんなに無くなってくると、ゆっくり見つめることができるようになってきた。

昔の自分の楽しそうな写真を見たり、親たちの生きてきた人生を振りかえってみたり、今の暮らしぶりを考えたりしていると、そんなに悪い人生じゃなかったなぁと思う。

生きてきた土地では、戦争はなかった、殺し合いも見たことない、おなかがすいて情けなかったこともない、着るものがなくて寒い思いをしたこともない、学校に払うお金がなくて悔しい思いもしなかった。大怪我をしたこともない、本が読める、話もできる、聞くこともできる・・・・
それで十分ではないか？

自分が残してきた写真を振り返るだけで、有難さが沸き上がる。
ありがとうございました。この気持ちいつまでも持ち続けられますように！